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素人一般人ながら、シャープの経営に注目しています。少し書くタイミングを逸していますが、インテル・クアルコムとの業務提携が全国紙に載った時、「え?マジだったの?」と正直驚きました。
ホンハイとの業務提携が滞っている中で、やれアップルだ、グーグルだ、マイクロソフトだ、レノボだ、ヒューレッドパッカードだ、DELLだ、等の景気のいい「グローバルにメジャー企業と交渉してます!」的記事は9月くらいからポロポロと伝えられていましたが、昨今のメディアの信頼度もあったりして「どうなのかなぁ・・・」と思っていたところの一般全国紙朝刊の経済誌欄掲載だったので驚きました。

ちょっと最近バタバタして書けないなぁ、と思っていたら「はい希望退職2960名、定員の1.5倍になったので締め切り前倒し」とか。業績予想が大幅下方修正が原因と書いてありましたが、なんとも・・・

「コアになる人は対象に含まえれておらず(技術流出の懸念という点で)大きな問題は起こらない」

と言っても、実際問題はそういうわけにも行かず本当の意味でのロックアウトをしない限り、多かれ少なかれ技術の流出は避けられませんよね。特に今後の戦略の中核となるIGZOあたりの技術流出が懸念されると思いますが、その前にちょっとだけ復習。

・「05年までに国内のテレビをすべて液晶に置き換える」と宣言
・液晶専用工場である亀山工場を04年に稼働。
・09年に世界最先端という第10世代液晶製造装置を導入した大阪・堺工場稼働
・11年3月期には売上高比率50%が液晶テレビと大型液晶ディスプレー
(ソニーやパナソニック10%台)

・為替が11年11月には同75円台となり約3割も円高が進行。
・主力液晶工場を日本に集中させたシャープは大変なことに。
・一方、ウォン安も追い風でサムスン電子やLG電子がシェア拡大

ということで、いわゆる経営資源の集中となってしまった。あわせて、

・売上が落ちた時に社員を減らせなかった(逆に08年より12年の社員数増)
・亀山・堺の総投資額9450億円、1兆円以上の借入というリスク感覚崩壊
・自己資本比率01年47.1%→12年18.7%
・有利子負債残高1兆2520億円
・格付けも下がりオカネが借りにくく資金繰りが悪い。

で、これらは基本的にオカネのかけすぎ。もともと硬い経営方針だった(投資を内部留保の範囲内でしてきた)のに、ちょっとライバルが迫ってきたので「追加だ!追加だ!」って感じだったのだと想像できます。

ただ、別にネガキャンのつもりで書いているつもりは当たり前の如く無くて、実は今後の展開にものすごく期待しているのです。

まずはIGZO。技術論は置いておいて、どこに売るのか、どこで作るのか、誰がつくるのか、どれだけ作れるのか、に興味津々です。
液晶のアセンブルなんて基本的には「数がこなせて単価が安い」というのが現状ではないかと思います。なのに今のドメスティックな体制(と言っては見たものの海外拠点全部を知りませんけど)で、どうやってグローバルに供給体制を構築するのだろう、という単純な疑問です。

いずれにしてもIGZOをグローバル化するという手持ちの武器を振り回さないと「その先が無い」訳で(これが本当にグローバル化するということと同義では無い)、ということは、やっぱりホンハイとの提携なくしてサプライチェーンの構築は難しいということではないかと思うのです。「ほんとに提携できるのかなぁ」と思う側面があるにせよ、避けては通れず、ホンハイに「シャープさんはとっても技術がすごいから、開発の方だけに力をいれて製造は任せなさい」的なことを言われたとしても「やるしかない」というのが道なのではないかと。

次に、具体的に紙面に出た「インテル400億円増資、クアルコムとも検討中」。確かに日本有数の大企業で、頭の良い人もたくさんいるだろうし、内外に大勢のアドバイザリーも抱えていることと思いますので「それなりの神算鬼謀を操って」のことだと思うのですが、大企業になればなるほど大鉈を振り難く、ましてや最前線と経営層の意思疎通もし難くくなり、本当に何をやるべきなのかわからなくなったり、なかなか前に進まないこともあるのではないかと想像できます。「経営陣が一枚岩になってない」とか「誰がトップかわからない」とか「社長の手腕は未知数」とか「現実を直視しない会長」とか「無関心な相談役」とか「経営陣に憤る社員」とかの見出しが踊るとは、まったくもって大きな企業様は格が違いますね。

シャープ経営陣の不協和音 希望退職2000人、危機的状況に憤る社員 (1/5ページ) - SankeiBiz(サンケイビズ)

なぜインテルやクアルコムの様なグローバルな大手が今更シャープと組むのだろうか・・・インテル、クアルコムにとって、この提携によってどういうメリットがあるのでしょうか。

ガラパゴス化した製品に搭載されるメリットくらいでは、win-winになれない様な気もしますし、「シャープブランドが未だ業界への影響力を残している(ない)」「技術力「のみ」を買われた(ありそう)」「最終的に日本という真面目な国柄がパートナーとして選ばれた(希望)」等、無理やり考えることはありますが、いろいろ興味があるにせよ、シャープにとっては願ってもないことでしょう。

エンジンという面でインテルと、通信インフラという面でクアルコムと組むことで、メインストリームを組み立てることができる(気がする)ということで、IGZOという唯一の武器を更に堅固に振り回すことができます。
全国一般紙に載るってことは、情報操作で無い限りそこそこの話なのだろうと思いますので、そうなったら面白いな、とおもいます。

最後に、ちゃっかりレノボ・DELL・ヒュレッドパッカードとIGZOで長期契約とか、APPLEとかとの業務提携とか、提携話がワンサカ出てきています。そういう面からすると一見プランニングとしてはまずまずの成功…という感じにも見えますが、やっぱりこれも順番を間違えたりしてサプライが回らなくなるリスクと、結局全部ホンハイに持っていかれたってことになるのが怖いところです。が、これしか道も無いことも事実。

財務面からしても400億円というオカネは魅力的。太陽電池ではリカレント・エナジー売却も視野に入れているという話ですし、徹底的なスリム化を加速して、ますます「頭脳だけの日本」という上澄みのプレゼンス定着だけが加速しそうで、なんとも言えない気持ちになります。

ただ、ある意味で日本企業が従来の「機能一番」「ものつくり一番」とかに代表されるガラパゴス体質から抜けだすチャンスであり、どんな形であるにしてもグローバルブランドとしての日本の復活というものを見てみたいとおもいます。

ということで、いくらいい技術があってもサプライできなければどうにもなりませんし、そうでなくても無茶苦茶に時代の流れが速いので、すばらしい技術もいつの間にやら陳腐化します。
古にルノーからカルロス・ゴーンが日産を復活させた様に、まずは変化に耐えることから、ではないでしょうか。たとえ不平等な条約を結ばされることを前提とした提携であっても、それを受け入れ、耐えて、結果としてグローバルに生き残って、日本というプレゼンスを維持することができるということを、日本人として見てみたいと思いますし、期待したいですし、勉強させて頂きたいとおもいます。





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2012.11.22 Thu l 仕事 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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